イオンカードは複数存在し、結局どのカードを選べばいいのか?よくわからないという方もいらっしゃると思います。
ノーマルなイオンカードの中でも、ミッキーマウスデザインとトイ・ストーリーデザインは、選んだ場合、落とし穴があるなど、様々なトラップがあるので注意が必要です。
今回は、全部で51種類あるイオンカードの中から、結局どれがいいのか?求めているニーズ別・タイプ別に選び方を徹底解説したいと思います。
イオンカード共通の基礎知識

まずイオンカードの基礎について確実に抑えておく必要があります。一部の特殊券種を除き、全てのイオンカードに共通の項目を紹介していきます。
まず年会費は無料です。貯まるポイントはWAON POINT。基本のポイント還元率は0.5%。イオンやマックスバリュー、ミニストップなどイオングループでの利用では、還元率は1%になります。

次に、イオンカードをお得に利用できる日付について解説をします。
毎月10日は、利用先に関わらずどこでもポイント2倍の1%還元になります。イオンやイオンスタイルの直営売り場で利用すると、ポイント5倍の2.5%還元となります。
毎月20日・30日は、イオンの食料品・衣料品。暮らしの品が5%オフとなります。またイオンシネマでは映画が1,100円で鑑賞できます。

なお、イオンカードを持っている場合は、毎月10日にイオンで買い物する時はイオンペイを使った方がお得です。ポイント10倍の5%還元となるからです。
イオンカードを選ぶための最重要【2つの判断項目】

イオンカードを選ぶ上で最重要となる「2つの判断項目」について解説をします。
1つ目は、イオンカードセレクトを選ぶか、または、イオンカードセレクト以外を選ぶか。という点です。「セレクト」or「セレクト以外」とでは、カードの基本性能が大きく異なります。
2つ目は、将来的にゴールドカードへの昇格を希望するかどうかです。ゴールドカードに昇格できるイオンカードは一部に限られるので、それを見越してノーマルのイオンカードを作成する必要があります。
それではまずは1つ目の「イオンカードセレクトまたはイオンカードセレクト以外」どちらを選ぶべきか?について掘り下げて説明します。
セレクトorセレクト以外のどちらか

両者の違いを簡単にまとめたのがこちらの表です。まず基本性能として、イオンカードセレクトにはイオン銀行のキャッシュカード機能が搭載されています。
そして、カード利用額の引き落とし金融機関は、イオンカードセレクトはイオン銀行に限定されます。
イオンカードはWAONへのオートチャージを設定可能です。WAONにオートチャージした際に、イオンカードセレクトの場合はチャージ額の0.5%分のポイントが還元されます。セレクト以外のカードでは、オートチャージ時にポイント還元はありません。
例えば、一般店舗でWAONで支払いをする場合を想定すると、イオンカードセレクトは1%還元(オートチャージ時の0.5%分+支払い時の0.5%分)イオンカードセレクト以外では支払い時の0.5%還元のみとなります。
イオングループでWAONで支払いをした場合、イオンカードセレクトは1.5%還元(オートチャージ時の0.5%分+支払い時の1%分)イオンカードセレクト以外では支払い時の1%還元のみとなります。
つまり、イオンカードセレクトは、引き落とし金融機関がイオン銀行に限定される事と引き換えに、お得なポイント還元を実現できるカードと言えます。
ゴールドカードへの昇格を目指すかどうか

続いて2項目、ゴールドカードへの昇格を目指すかどうかについて。
対象のイオンカードを保有していて、年間のカードショッピング額が50万円以上あった場合、ゴールドカードに招待されます。
入会金や年会費は無料です。カード番号の変更なしでゴールドカードに昇格できるというのは大きなメリットかと思います。それでは、ゴールドカードに昇格可能な対象券種について見ていきます。
ゴールドカードへの昇格可能なカード

これは「クレカ別のゴールドカード昇格可否」を一覧表にしたものです。ゴールドカードに昇格可能なものには〇印を、昇格できないものは×印をつけています。
イオンカードセレクトに関しては、この4つのデザインがあり、通常デザイン、ミッキーマウスデザイン、トイ・ストーリーデザインこの3つはゴールドに昇格可能です。ミニオンズのデザインだけはゴールドカードに昇格できないので、この点は注意が必要です。
イオンカード(WAON一体型)は3種類のカードがあり、いずれもゴールドカードに昇格可能です。イオンカードセレクトとデザインが非常に似ているのですが、全く別物のカードです。
イオンカードセレクト・イオンカード(WAON一体型)この2つ以外のイオンカードは、ゴールドカードに昇格することができません。
やはり最大の注意点としては、イオンカードセレクトのミニオンズはゴールドカードに昇格できない。これは落とし穴なので必ず理解しておく必要があります。
ゴールドカードの特典

ではゴールドカードの特典にはどのようなものがあるのか?
ゴールドカードに昇格できる全6券種を対象として、すべてのイオンゴールドカードに共通する特典があります。
これとは別に、イオンゴールドカードセレクト限定の特典もあります。2つに分けてそれぞれ紹介します。
それではまず、ゴールドカード「共通の特典」について。大きく分けてこの3つに分類できます。

1つ目は各種割引・ポイントアップの特典です。毎月20日・30日はイオングループ専門店では5%オフとなります。イオンシネマでの映画鑑賞券は日付にかかわらず1400円で購入できます。イオンのネットスーパーやイオンモバイルなどもお得に利用できます。
2つ目は空港ラウンジを利用可能なことです。通称カードラウンジと呼ばれていますが、年間2回まで、提携先の空港ラウンジを無料で利用できます。ただし、あくまで国内の主要空港での利用に限定されている。という点はご注意ください。
3つ目は旅行保険とショッピング保険が付帯することです。
- 海外旅行傷害保険は最大3000万円
- 国内旅行傷害保険は最大2000万円
上記の補償を受けることができます。ショッピング保険も年間300万円まで補償が付帯します。
そして、これらの特典は家族カードにも適用されるという点は大きなメリットと言えます。

次にイオンゴールドカードセレクト限定の特典について。イオン銀行に関する特典が付帯します。イオン銀行のMyステージが、ゴールドランクに自動昇格します。
ゴールドステージの特典はこちらの通りで、2025年10月1日現在では、普通預金の適用金利が0.22%となっています。「ATM入出金の手数料無料回数」や「他行宛の振込手数料無料回数」などが優遇されています。
イオンカードの選び方とオススメ券種
それではこれらを踏まえて、どのイオンカードを選ぶべきなのか?まずは選び方の概要に関して、簡単に説明した後、それぞれのケースで選ぶべき具体的な券種に関して詳しく説明していきます。
ここまで述べてきた2つの判断項目について。イオンカードセレクトを選ぶか、そしてゴールドカードへの昇格を希望するか。この2項目を基準に選ぶべきイオンカードの種類を考えていきたいと思います。

まず、セレクトを希望かつゴールドカードへの昇格を希望する場合は、イオンカードセレクトの3種類から選びます。
セレクトを希望でゴールドカードへの昇格を希望しない場合は、イオンカードセレクトの4種類から選びます。先ほど述べたように、イオンカードセレクトのミニオンズはゴールドカードに昇格できないので、選び方には注意が必要です。
次にセレクトを希望せず、ゴールドカードへの昇格を希望する場合は、イオンカード(WAON一体型)の3種類から選びます。
セレクトを希望せずゴールドカード昇格も希望しない場合は、その他のイオンカードを選ぶようにします。
選び方で1つポイントとなるのは、イオングループのサービス利用でお得を追求したいのであれば、やはりイオンカードセレクトを選んだ方が良いということです。
それではまず、イオンカードセレクトを選ぶ場合、どの券種を選べばいいのか説明します。
イオンカードセレクト4種からの選び方

イオンカードセレクトは全部で4種類です。通常デザイン、ミッキーマウスデザイン、トイストーリーデザインの3券種には、基本機能の違いはありません。選べる国際ブランドが異なるという点は注意が必要です。
一方、イオンカードセレクトミニオンズは明確な違いがあります。まず、既に述べたようにゴールドカードに昇格することができません。
一方で、イオンシネマに関する特典が充実しており、
- 映画鑑賞券:1,100円
- ドリンクSサイズ付きの鑑賞券:1,300円
- ドリンクSサイズとポップコーンSサイズ付きの鑑賞券:1,600円
このようにお得に利用できます。いずれも年間10枚まで購入可能です。またUSJに関する特典もあり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内で利用すると、200円ごとにWAONPOINTを10ポイント、つまり5%還元で利用できます。
ゴールドカード昇格を重視するか、映画特典を重視するか、といった具合で選ぶといいと思います。
イオンカード(WAON一体型)3種からの選び方

続いてイオンカード(WAON一体型)の3種類からの選び方について。
この3券種は基本的な機能に違いはありませんが、ミッキーマウスデザインとトイストーリーデザインを選ぶ際は注意が必要です。というのも、これら3券種はいずれもゴールドカードに昇格可能です。
ゴールドカードに昇格した後、仮にイオンゴールドカード「セレクト」に切り替えたい。つまり、もっとお得にイオンカードを利用したい!と考えたとします。
通常デザインの場合、イオンゴールドカードセレクトへの切替は可能です。しかし、これらのキャラクターデザインの場合、イオンゴールドカードセレクトに切り替えることができません。
つまり、ノーマルカードの段階で、この2つのキャラクターデザインを選んでしまうと、将来的にゴールドカードセレクトへの切り替えはできなくなってしまうので、その点は十分注意が必要です。
その他のイオンカードの選び方

次に、その他のイオンカードの選び方について。
その他のイオンカードは44券種存在します。全てを紹介するのは不可能なので、特典が強力で、おすすめできるクレカを4種類に絞って紹介したいと思います。
ウエルシアカード

1枚目はウエルシアカードです。ウエルシアグループで利用すると、カード提示によるポイント獲得を含めて、普段は2.5%還元、毎月10日は11%還元となります。
イオンカード(ミニオンズ)

2枚目はイオンカード(ミニオンズ)。このカードはイオンカードセレクトミニオンズとは別物です。ただし共通点もあり、イオンカードセレクトミニオンズに付帯するお得な映画特典は、このクレカにも同じように付帯します。
コスモ・ザ・カード・オーパス

3枚目はコスモ・ザ・カード・オーパス。コスモステーションでの給油がお得で、リッターあたり10円キャッシュバック、最大400Lまで適用されます。また、ETC利用で1.5%分のWAON POINTが還元されます。
イオンJMBカード(JMB WAON一体型)

4枚目はイオンJMBカード(JMB WAON一体型)です。このイオンカードはJALのマイルが貯まります。200円に付き1JALマイルが貯まり、毎月5日15日25日は2JALマイルが貯まります。
なお、イオンを活用し、本格的にJALマイルを貯めたいのであれば、JMB WAONとJALカードの組み合わせがお得です。詳細は別の記事で解説しています。
それでもイオンカード選びに迷うならば・・・コレ!!
ここまで解説した内容で、どのイオンカードが自分には合っていそうか?なんとなく想像はできるかと思います。しかし、それでも選べないというのであれば・・・。
そんな方は、まずは「イオンカードセレクト」を検討するべきです。なぜならイオンカードを作成する人の多くは、イオンを利用するはずで、イオンを利用するのであれば、やはりイオンカードセレクトがお得だからです。
さらにイオンカードセレクトを持つならば、ゴールドカード昇格を目指すべきです。なぜならイオン銀行のゴールドステージ特典がお得だからです。

以上を加味すると、イオンカードセレクトの中でも、ゴールドカード昇格可能な、通常デザイン、ミッキーマウスデザイン、トイ・ストーリーデザイン、この3つがおすすめです。
セレクトがお得なのは分かっているけど、引き落とし口座がイオン銀行に限定されるのは嫌だという方は・・・

こちらの5枚がおすすめです。イオンカード(WAON一体型)の通常デザイン、ウエルシアカード、イオンカードミニオンズ、コスモサカードオパス、イオンJMBカード(JMB WAON一体型)
ちなみに、イオンカードセレクトと、セレクト以外のイオンカードの組み合わせで「2枚持ち」することも可能です。

例えば、イオンカードセレクト通常デザインと、イオンカードミニオンズの2枚持ちは可能です。こうすることで、セレクトの恩恵を受けゴールドカードを目指しつつ、かつ、イオンシネマの強力な割引特典も利用することができます。
イオンカードは、入会キャンペーンを開催していることが多いです。今現在、どのようなキャンペーンが開催されているか?カード作成希望の方は、見逃さないよう是非チェックなさってください。
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